防げる突然死を防ごう
- 作者: 堀江貴文,予防医療普及協会
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/08/09
- メディア: 単行本
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↑出典
[突然死の概要]
- 日本では年間約70,000人が心臓突然死する。
- 突然死とは、内的な症状が発生してから24時間以内に死亡すること。
- 約4割の心停止には前触れがない。
- 心停止の直前には、心室細動という不整脈が生じていることが多い。心室細動が起こってから5秒から15秒後には、心臓の持つ血液を送り出す役割が働かなくなり数秒で意識を失い、数分で全身の細胞が死んでしまう。
[近くの人が心停止で倒れたら]
- 心停止になったら、助かるかどうかは時間との戦いなので、救急車を待っている間に個人で対応できるかで、助かる確率が大きく変わってくる。(下表参考)
心室細動が起こってすぐにAED処置が出来れば、心臓は元の鼓動リズムを取り戻す。
対処 |
助かる確率 |
救急車を待つだけ |
9.2% |
心臓マッサージする |
16.1% |
AEDを使う |
54.0% |
- 手当の甲斐なく患者が死んでしまっても、訴えられて負けることはほぼ無い。
[予測・予防できる突然死]
- 残り6割の予測・予防可能な突然死でポピュラーなのが、高齢者の冬季の入浴時の事例。
- 急激な温度変化が心臓に負担をもたらし、誰にも発見されずに心停止を迎えてしまう。
- 若年層では、学生が体育の授業でランニング中に心停止するケースがある。原因は、運動に慣れない生徒が急な運動で心臓に負担がかかるため。対処法は、運動レベルに差がある生徒同士を一緒にしない、基本練習をしっかり行ってから負荷の高い運動を行うなど。
[AEDは使われているのか]
- 心停止直後には、痙攣や死戦期呼吸というゆっくり喘ぐような呼吸をすることがあるが、これにより、周りの人から「まだ呼吸がある」と思われて、AEDを使用されず命を落とすケースがある。
- AEDは全国に約60万台設置されている。一台約30万円。製造メーカーは6社くらい。大容量バッテリーが搭載されており、設置されていても、5年に一度しか使用されない。
- AED処置は速ければ速いほど効果的なため、廉価な使い捨てAEDを大量生産し、広範囲に設置したほうがいい。