コミュ障となぞかけの相性は異常

「僕はコミュ障の人々に武器を与えたい」

はじめまして。わっちゃんです。


ぼくは普段思っていることが口に出せないタイプで、コミュニケーションが苦手、友達も少ないタイプです。
そういうタイプの人のあるある、いや、常識レベルだと思うんですが、
「飲み会=この世の地獄」

僕も昨日、会社で飲み会がありまして、しかもそれが職員だけで無く役員も交えたもので、基本的に不参加はありえません。しかも、運良く(?)1番お偉いさんの隣の席をくじ引きで当ててしまうという不運っぷり。


みなさん、この状況で心の声が叫ぶのは、「逃げてぇ!」の一言ですよね。


でも、僕が身につけたある「特技」のおかげで、いい感じに場を乗り切ることができるようになりました。

なぞかけとは

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「なぞかけ」って知ってますか。
「AとかけてBと解く。その心はどちらもCでしょう」
例えば、「新聞とかけてピザと解く。その心は、どちらもキジ(記事・生地)が大事でしょう」みたいな。
ちょっと前に、赤いジャケットを着た古風な芸人が、即興でばんばんなぞかけを返しまくり、大ブレイクしました。あれをテレビで見てたときに、ふと思ったんです。
「おれでも出来るんじゃない?」

そこから「自分でお題考えて、答える」っていう練習をしました。その次は人からお題もらって、即興で考えるっていうのもやってました。ねづっちレベルの早さはありませんが、だいたい一分あれば思いつきます。飲み会で自己紹介があるとき、特技で「なぞかけ」っていうと、なんか振ってもらえます。その場で思いついたらすぐ言って、思いつかなかったら、
「後で発表します! お楽しみに!」って焦らして、ちゃんと考えておいて改めて披露します。

 

ととのいました! おやこで「脳活」! なぞかけドリル

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なぞかけのやり方
なぞかけには4つのステップがあります。
キーワードは「同音異義語を探そう」です。順を追って説明します。

ステップ① 連想する
先述した「新聞」を例に見ていきます。あれはお題が「新聞」です。
「AとかけてBと解く。その心はどちらもC」の"A"に当たります。

新聞に関連するワードを、片っ端から挙げていきます。
記事、文字、灰色、紙、政治、三面記事、写真、見出し、スポーツ新聞、朝刊、夕刊
 三十秒でこれだけ出ました。これだけあれば充分です。

ステップ②同音異義語を探す
同音異義語とは、「同じ発音で違う意味を持つ言葉」という意味です。
さて、例では「キジ」という単語を拾いましたが、今度は別の物で探してみます。 
では、「紙」を拾ってみましょう。「カミ」と読む他の単語は「
髪」、「神」が誰でも思いついきます。これが、言わば「子ども」に当たります。読み方(見た目)が同じな「双子ちゃん」だと思って下さい。
これは「AとかけてBと解く。その心はどちらもC」の"C"に当たります。ここで注意すべきは型に当てはめたときにちゃんと文章になるかどうかよく考えないと行けない、ということです。

ステップ③見つけた同音異義語から、お題とは別のワードを連想する(Bを決める)
「髪」…切る、美容室、ハゲている人は薄い、伸びる、洗わないといけない
「神」…宗教、すごい、強い、崇められる、信者

ステップ④整合性を確かめる(全体を整える)
なぞかけの型となる「AとかけてBと解く。その心はどちらもCでしょう」。
ここに上手く当てはめて文章として成立するよう調整できれば、晴れてなぞかけの出来上がりとなります。

ステップ②の同音異義語を拾うことが出来れば、ほとんど完成ではあるのですが、ここの作業が割と壁になります。
先に言ってしまうと、「髪」なら作れるけど「神」はちょっと難しい。逆に言うと、ここが腕の見せ所。
なぞかけは言うなれば双子の出産です。関連性の無い二つの単語が意気投合して出会い、同音異義語という名の双子を産む。全ての相性が合わなければ、出産というゴールまでたどり着けないのです。

「髪」だったら、ステップ③で出した、「ハゲている人は薄い」を利用して、
「新聞とかけてハゲている人と解く。その心は、どちらもカミ(紙・髪)が薄いでしょう」
 と出来上がります。
「神」だったら、ちょっと強引ですが、「宗教」を利用して、
「新聞とかけて宗教と解く。その心は、どちらもカミ(紙・神)がつきものでしょう」となります。
ただ、厳密に言えば仏教は神じゃなくて仏ですし。。そういう細かいことを気にしなければ、もっと幅は広がります。

上手いなぞかけと下手ななぞかけ
 なぞかけにも二種類あって、誰でもできる低レベルなぞかけ、と先程説明した、ある程度訓練が必要な上級なぞかけの二種類があります。
 誰でもできるなぞかけとは、「同音異義語を使用していない」なぞかけのこと。例えば、
「ジュースとかけてお茶と解く。その心はどちらも飲み物でしょう」
 これ、たまにやってるおじさんをお見かけしますが、人前でやるレベルの代物じゃないです。こんなの全く頭を使わないでもできます。「すげぇ!」とは99パーセント言われません。

読書家には、なぞかけのポテンシャルがある
僕が思うなぞかけが出来る人の条件は次の3つ。
ボキャブラリーが多い
②国語が得意科目
③言葉遊びが好き

 大人しい人って、趣味で「読書」をされてる人が多いと思うんです。なぞかけは「ボキャブラリー」が物を言うので、素質は間違いなくあるはず。

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また、「ちゃんとした」出来映えなら、なかなかウケます。気持ちいいですよ、大勢の前で喝采をもらうって。普段大人しかったら、そのギャップでさらに盛り上がります。
「なんかやれ!」っていう急な地獄の無茶ぶりに備えて、みなさんもなぞかけをマスターしましょう。

メリット
・恥ずかしくない
 お笑い芸人の一発ギャグを真似るのは、ウケる確率が限り無く低いです。しかも、人前でやるには皮膚が溶けるほど恥ずかしい。テンパって芸人のネタには手をださないようにしましょう。
 そもそも、そういうのってオリジナリティもスキルもゼロですからね。僕はオリジナルじゃ無い一発ギャグをなんのためらいも無く披露するひとを心で
蔑んでます(小声)。
・頭がいい、回転が速いと思われる。
 割とガチで尊敬の目を向けられます。

デメリット
笑いが発生しない
 僕の持論ですが、なにかネタをやる前の恥ずかしさと、笑いの量はシーソーの関係にあると思います。なぞかけって、恥ずかしさはだいぶ低い分、決して「面白い!」とは言われません。「上手い!」とは言ってもらえますが。

普段から振られるようになってちょっと困る
 「なぞかけの人」って周りから認識されるようになって割と軽い感じで振られます。
「お、〇〇いるじゃん! ……~とかけて!」(DQN
 っていうのが正直うざったく感じるかもしれませんが、そこは上手いこと乗り切って下さい。

コツ
すぐに思いつかなかったら、そこで沈黙せず、「後から発表します」って言いましょう。
あと、そのシチュエーションで振られそうなワードを事前にある程度想定しておきましょう。僕の経験上、「この会とかけて」、とか「(その会でもっともメインの人物)とかけて」っていうフリが多いですね。後者に関しては、たいてい「エライ人」なんで、エライ人をテーマに考えていきましょう。
「エライ人」、「楽しい場所」とかをテーマにストックを用意しとくと、結構応用が効きます。

日頃から
 なにかいいのを思いついたら、スマホのメモ帳に記録しておきましょう。僕はEvernoteにおびただしい数のなぞかけメモを残しています。僕みたいに内向的な人は、とっさの対応を求められると、頭が真っ白になってしまいがち。日頃の準備は、コミュ障にとってマストだと思います。

 

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最後に
なぞかけって練習すれば誰でもできるものだと思うんですけど、出来る人は殆ど見かけません。人と被らないためにも、この特技は大穴だと思います。
詳しく知りたい箇所がありましたら、コメント欄に質問をいただければ幸いです。