コミュ障が劇団のオーディションを受けてきた

タイトル」
どうも!わっちゃんです。

今日は人生で初めての体験をしました。
どうまとめたらよいものかとうんうん悩んでいたのですが、とりあえず書き進めながらかんがえていきたいと思います。

コミュ障なのに、最近はよう色んなとこに足踏み入れていくなぁと自分でも感心しております。

演劇を始めました。

.ずっとやりたかったのにやらなかった理由
なんで興味があったのにずっとやらなかったのか。
家で芝居を披露して、家族から「そんなにやりたいんだったら劇団入れば?」って言われてたんですが、なかなか踏み出せなかった。

それは、人目を気にしすぎてたから。これに尽きます。
正直今回のもそれを克服できた訳では無くて、全く無関係の人たちが集まってやることに、ハードルの低さを感じたんです。

.ダサく見えた高校の演劇部
入部してみようかな、検討してはいたのですが、「演劇部=ダサい」というイメージがあり、自分もそう蔑まれるのが怖かった。
だから安パイなとくに興味も無いラグビー部に入り、結局一年で辞めました。
ただ、やりたいことから逃げた代償として3年間死ぬほど空虚な気持ちでした。中身に魂が入ってなかった。目を書いてもらえず、ずっと白目剝いてるダルマみたいな高校生でした。

大学生になっても自意識は過剰なままで、演劇部やお笑いサークルに入る勇気は出ませんでした。

でも、興味は消えること無く、社会人になっても演劇の機会はないかと探していたので、本当にどうしてもやりたかったんでしょうね。


.説明会とオーディションの雰囲気
会場に着いたはいいものの、入り口がよく分からなかった。一階受付にお兄さんが座っているので、声を掛けます。オーディション会場はここで大丈夫ですか? と聞くと、「担当の人に連絡します。」とケータイで連絡を取り、しばらくすると女性が一人降りてきて、事務所まで案内してくれました。
事務所まで案内のお姉さんと歩いているときに簡単な会話をして、参加者は一回当たり15人ほどで、学生の参加者も多いと言うことを聞きました。
いざ事務所に入ると、そこには2人の女性スタッフいて、挨拶を交わします。
もっと大人数のオーディションを予想していたのですが、僕の他に申込者はいないようでした。もう一人参加者はいるが、少し遅れて到着するとのことでした。

席に着き、アンケート用紙(趣味・特技・やりたい役、希望の台詞量など)、台詞が書かれたペラ1の台本、劇団の概略が書かれたプリントをもらいます。
アンケート用紙を記入し終えると、台本にざっと目を通します。タイトルには「ミミズAの嘆き」と書かれていました。

アンケートを書き終えると、まず、この劇団についての説明を受けます。コンセプト、大阪の事例、稽古から本番までの流れ、参加費などなど。最初は台本無しで、発声や動きなどの基礎的なことからはじめていくようです。確かにいきなり素人が台本でやってみるってのも無理な話ですもんね。

印象的だったのが、「この芝居は楽しんでやるもの」というのを強調されていたこと。配役も、基礎練習などでその人の個性を見ながら、「決められた役に合わせる」のではなく、「その人の個性を役に反映する」という方針で行われるようです。自分に無理せず芝居ができるのはいいな、と感じました。
しばらく説明を受けていると、事務所のドアが開き、遅れてきたもう一人のオーディション参加者の方が入ってきました。若くて大人しそうな女性の方でした。この人とも最終的には稽古と絆を深めて、同じ舞台に立つのか。とか思ったり。

そのあと、事務所の奥に行って簡単な台詞読みをしました。
関係ないですが、窓から見える港風景が最高でした。笑
そこで、先程受け取った「ミミズAの嘆き」を読みます。
内容としては、ミミズ君が離ればなれになった(エリカ)という女性を思って嘆く、というシーンです。(全体がわからないのでイマイチ背景がわかりませんが)

まず一度、読んでみます。声は結構出てるな、と感じました。(日頃の努力の成果を感じました)面接官の反応。
「早口ですね? 普段の喋り方はそれでいいんですけど、もう少しゆっくりでもう一度」
さっきよりゆっくりを意識して読んでみます。面接官の反応。
「今、台本に向かって喋ってる感じですけど、今度はもっと遠くに、あの船に向かって言うイメージでやってみましょう」
どうやって、台詞を目で確認しつつ、目線を前に向けるんだ? と思いつつ、なんとかやってみます。
「今は最初なんでいいですけど、これから、文章を読むのではなく、台詞を話す、ということを練習していきましょう」
確かに、決められた文章に感情を入れるのってなかなか難しい。
小説講座のときにも、僕は台詞を書くのが苦手で、よく先生から「説明にならないように。その時の、その刹那の人物の感情を表現して。それに、心情をそのまま直接言葉にしているのとも、また違うから。行ってることと心の中は同じとは限らないから」みたいなことを言われました。
その指導を聞く度に、「コミュ障治さないと、小説家なんてなれるもんじゃないな」って思いました。圧倒的に会話量が足りてない。

話がそれました。

その後は、記入したアンケートを基に簡単な面談がありました。
相手の方が反応したのは「特技・趣味」の欄に書かれていたなぞかけと読書について。
「なぞかけが特技って珍しいですね!」
やっぱりこの特技、引きあります 笑
「あと、読書が趣味ってことですけど、すごいしてそうな感じですね」
「まぁ、そうですね 笑」
「読解力があるのは、芝居やる上で強みになるからいいですよ!」とのこと。
そして、
「では、これからよろしくお願いします!」
とあっさり合格。
とんでもなくヤバい人じゃない限り、来る者拒まずのスタンスなんでしょうね。

稽古には10月から参加の予定です。楽しみ!

.参加費
全て込みで、月15000円(チケットノルマ無し)です。
神戸のいろんな劇団を調べていたのですが、ネックだったのが「チケットノルマ」です。
「知り合いにチケット売ったりするの、なんか気が引けるな…」と思っていたので、集客は恐らく別に担当のスタッフさんがいるのでしょう。そう考えると楽でした。
ヤマハのレッスンが月3回、一回30分で一万円なので、
一回の稽古が2時間で、毎週あるので、そう考えるとコスパは悪くないです。

.メッセージ「やりたいことからはいい意味で逃げられない」
まぁ結局、やりたいと思ってるのに、どうしてもそれが出来ないって場合はありますけど、「やりたいし、やろうと思えばやれるのにやらない」っていうのは本人にとって半端ないストレスになりますから、結局、いい意味で引き寄せられていくもんなのかなぁと思いましたね。

マッキーの歌にもありますけど、
「好きな物は好きと言える強さ 抱きしめてたい」
この歌詞最初聞いたときは、「そんなの当たり前じゃん。何が強さなの?」って思ってましたけど、そのときは純粋だったんですね。
言いたいこともおおかた言えてたんでしょう。
ただ、世間に自分を合わせて、好きな物に蓋をしてると、それがどんどん重く錆びてきて、開けるのが難しくなってくるんです。
今思うと、「確かにそれは超強いな!」って認識に変わりました。
油断するとすぐひよってしまうんで、そこは訓練が必要ですな。